読解問題の解答をする際のポイント

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読解問題では、「本文中」と「選択肢」とで、同じ内容を違う表現で言い換えている、ということに注意しましょう。
つまり、「同内容・異表現」を見抜くことです。

これは、分かっていそうで、実はなかなか気付かないことだと思います。
以下の3点を確認してみましょう。


@本文中に具体的に書かれていることは、選択肢では抽象的(別の表現)にまとめてある。
また、本文中に抽象的に書かれていることは、選択肢では具体的に書かれている。

[ 例 ]
本文中
… doctors and nurses employ this particular way of speaking …

選択肢の解答
medical professions also speak differently to the elderly

「doctors and nurses」
⇒「medical professions

「particular way of speaking」
⇒「speak differently

このように言い換えられています。


[ 例 ]
本文中
… many Europeans in the Middle Ages did not know when they were born or how old they actually were …

選択肢の解答
people had only a vague idea about age

「many Europeans 〜 or how old they actually were」
⇒「only a vague idea about age

このように具体的内容を抽象化(=「年齢に関してあいまいな概念しかなかった」)しています。


A本文中にある「数字を使った表現」は、必ず別の表現で書かれる。また、その逆もある。

[ 例 ]
本文中に「50%」とあれば、選択肢では「half」や「one (out) of two

本文中に「one year」とあれば、選択肢では「twelve months

本文中に「seven days」とあれば、選択肢では「one week

このように、必ず違った表現で選択肢に登場するので注意。


B否定の要素があれば「全部否定」か「部分否定」を必ず確認する。

[ 例 ]
本文中に「not both」があれば、選択肢では「one of them [two]

本文中に「not always」があれば、選択肢では「sometimes


「部分否定」は、「not + 100%を表す語」と考えると理解しやすいかと思います。

例えば、
not always
「いつも〜とはかぎらない」
not both
「どちらも〜ないわけではない」
などです。

よく出る「100%を表す語」をまとめておきますので、チェックしておきましょう。

absolutely , all , altogether , both , completely , each , entire , every , quite , whole

これらの語を否定するときは、「部分否定」になるので注意が必要です。


これに対して「全部否定」は、「not + 100%ではない語」となります。

例えば、
not either
「〜も…ない」
などです。


これまで解いてきた問題や過去問などで、この3点について、再度確認してみましょう。
もちろんこれから演習をする際にも、このことを意識しながら取り組んでみてください。

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