問題演習(13)

……………………

■問1■
Is it possible for you to postpone today's meeting (   ) next Wednesday?

(1) by
(2) in
(3) on
(4) until

■解答■
「〜まで」を表す前置詞の問題です。
問題の英文は、
「今日の会議を今度の水曜日まで延期してもらうことは可能でしょうか?」
という意味になります。

日本語で「〜まで」というと少し紛らわしくなりますので、以下のように考えましょう。

「期限」を表す前置詞
by「〜までに」

「継続」の終点を表す前置詞
till / until「〜まで(ずっと)」

この問題では、「延期する」という動作を今度の水曜日まで継続し、水曜日にその終点を迎えるということを表しています。
よって正解は(4) until になります。
ここでの「〜まで」は「期限」ではないので注意です。

ちなみに、時を表す場合の前置詞 on は特定の日や曜日、in は週や月、年、季節と共に用います。

……………………

■問2■
I was talked (   ) buying a big car by my sister.

(1) about
(2) away from
(3) out of
(4) to

■解答■
英文の訳は、
「私は姉に大型の車を買わないように説得された。」
=「私は姉に説得されて、大型の車を買うのをやめた。」
となります。

解説が長くなりますので先に正解を。
答えは(3) out of です。

S talk O into Ving
「SがOを説得してVさせる」

S talk O out of Ving
「SがOを説得してVさせない、Vするのをやめさせる」

この2つの対義表現の違いはどこで表されているのでしょうか?
そうです。前置詞です。

into は、英文の流れに沿うことを表し、
O into Ving
「OがVする」

intoの対義語となる out of はまさにその逆で、流れに逆らうことを表し、
O out of Ving
「OがVしない」

このように解釈できます。

それぞれO(目的語)の前の動作が talk「話す」なので、上記のような和訳になります。

英文では、同じ形であれば同意義であることが多いので、以下のようなものも同じ考え方ができます。
合わせて覚えておきましょう。

【V O into Ving】
force O into Ving
「Oに無理やり〜させる」

persuade(≒ talk、argue )O into Ving
「Oを説得してVさせる」

deceive(≒ cheat、trick、fool )O into Ving
「OをだましてVさせる」

charm(≒ lure )O into Ving
「Oを誘惑してVさせる」

tempt O into Ving
「Oを誘惑してVする気にさせる」

【V O out of Ving】
persuade(≒ talk、argue )O out of Ving
「OにVさせない」

prevent(≒ stop、keep、discourage )O from Ving
「OにVさせない」
(※ from も into の対義語になります)


この問題では、

S talk O out of Ving

という文が受動態になって、

O is talked out of Ving

のかたちになったものでした。

これは2010年センターで出題されています。
センター以外でも同様のものが出題される可能性がありますのでしっかり理解しておきましょう。


センター英語においては語彙力はもちろんのこと、文法の知識も当然求められるので、間違えた問題などはノートにまとめておくように!

短期集中で文法を極めるなら、ちょっと宣伝になってしまいますが、僕のDVD教材『徳村英樹の英文法・必修講座』をオススメします。

この『英文法・必修講座』では、準動詞・関係詞・時制・仮定法といった、わりと苦手にしている人が多い文法事項を、徹底的に分かりやすく解説しています。

また、入試でもよく出題される文法問題の演習もたっぷり用意しました。
そこでは、単に正解がどれなのかを解説するだけでなく、不正解の選択肢がなぜ間違いなのかもしっかり解説しています。
正解・不正解の「根拠」が解るようになることで、問題に対して自信を持って正解を導き出せる力が身につきます。

DVD講座なので自宅にいながら、しかも自分のペースで僕の授業が受けられますぞ!!

『徳村英樹の英文法・必修講座』