第90回【解答】
……………………
【問題】
「長き夜をあかしの浦に焼く塩のけぶりは空に立ちやのぼらぬ」に使われている掛詞を抜き出し、何と何が掛けられているか答えよ。
(筑波大学・改)
◇
【解答】
和歌の解釈は、
「あなたに会いたくて長い夜を明かしたほどに心に燃える恋の炎は、明石の浦に焼く塩の煙のように、空に立ち昇ってはくれないのか(煙が立てばあなたもそれと気がつくだろうに)」
というもの。
片思いの切なさは今も昔も変わらないものらしい。
さて、正解は「あかし」に「明石(地名)」と「明かし」が掛けられている、となる。
こうした地名と絡む掛詞は多く、「難波」=「名には」、「言は」=「石清水(いはしみづ)」などがある。
『古文単語ゴロゴ』の巻末に掛詞がまとめてあるので確認しておくこと。
……………………
センター古文対策の演習は『極める古文』で! 板野先生の音声解説も付いてくる!!
