第90回【解答】

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【問題】

「長き夜をあかしの浦に焼く塩のけぶりは空に立ちやのぼらぬ」に使われている掛詞を抜き出し、何と何が掛けられているか答えよ。 (筑波大学・改)


【解答】

和歌の解釈は、

「あなたに会いたくて長い夜を明かしたほどに心に燃える恋の炎は、明石の浦に焼く塩の煙のように、空に立ち昇ってはくれないのか(煙が立てばあなたもそれと気がつくだろうに)」

というもの。
片思いの切なさは今も昔も変わらないものらしい。

さて、正解は「あかし」に「明石(地名)」と「明かし」が掛けられている、となる。

こうした地名と絡む掛詞は多く、「難波」=「名には」「言は」=「石清水(いはしみづ)」などがある。
『古文単語ゴロゴ』の巻末に掛詞がまとめてあるので確認しておくこと。

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