第63回【解答】

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【問題】

「くだんの僧、もつてのほかに能書を好みて、心ばかりはたしなみて、我はとぞ思ひたりける」の「我はとぞ思ひたりける」を口語訳せよ。
(金沢大学)


【解答】

「我はとぞ思ひたりける」
「自分こそは能筆家だと思って(自負して)いた」
となる。

ここでは「我は」の後に省略されている「能筆家だ(書道の達人だ)」という内容を補って訳さないと点がもらえないので注意が必要。

こうした省略や、指示語の指し示す内容をとらえて解答する問題は、国公立大学の二次試験では非常に多い。
日ごろから応用力を付けるような勉強をしておこう。

文法や単語という基本的な力を付けることはもちろん必要だが、入試ではそれを前提として応用力が問われる。
入試が近づくにつれて、センターや私大、そして二次に対する対策を練っていく時期になっているが、集中して問題に取り組んでいこう。

『極める古文2 センター試験編』『極める古文3 中堅〜上位大突破編』などで実際の入試問題に当たり、自分の弱点を補強していく勉強をしてほしい。

インプット型の勉強とアウトプット型の勉強とのバランスをうまくとって最後まで実力を伸ばしていくことが大切だ。
週に1度は実際の入試古文に触れて、ある程度まとまった文章を読み切っていく訓練を積んでほしい。

ゴールまで前だけ見て走り続けよう!

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