第54回【解答】

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【問題】

「掌ろを合はせて額に当てて失せ(に)けり」の「に」の説明として正しいものを選べ。
(明治大学)

(1) 完了の助動詞「ぬ」の連用形
(2) 格助詞「に」
(3) 接続助詞「に」
(4) 動詞の活用語尾の「に」
(5) 断定の助動詞「なり」の連用形


【解答】

正解はズバリ(1)だ!
これができなかった人は基礎力不足。
必ず「に」の識別を今日中にマスターしてほしい。

「に」の識別はたくさんの解答候補があるが、連用形に接続するのは、ズバリ完了の助動詞「ぬ」の連用形だけだ。
しかも、この「に」は下に助動詞を伴って複合助動詞になるので、見てすぐにわかるもの。

今回も「連用形 + に + けり」という形になっている。
「けり」の代わりにくる助動詞としては、「けむ・き・たり」くらいしかないので、覚えるのは簡単だ。

ただし、「き」は特殊な活用をするから注意してほしい。
過去の助動詞「き」に関しては『古文文法ゴロゴ』42ページを必ず確認しておくこと。
ちなみに「き」の活用のゴロは「迫る岸! 鹿丸!」だ。

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