第73回【解答】
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【解答・解説】
正解は(3)「季節の区別がない」。
「時わかず」は慣用表現で、「四季の区別なく」という意味。
動詞「わく」は重要語。
「分く」あるいは「別く」と漢字をあて、
1.「区別する」
2.「判別する」
3.「理解する」
の意があるが、ここでは1の意味で使われている。
「時わかず」自体は重要語句ではないので、ここでは文脈で判断する。
「富士山に積もる雪は季節の区別がない(いつでも積もっている)けれど、今年はまだ一面に雪で白くなっていない」という文意なので、正解は(3)。
百人一首に入っている山部赤人の歌である「田子の浦にうちいでてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」を踏まえている。
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