第5回【解答】

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【解答】

正解は(1)だ。

ここでの「宵まどひ」は名詞で、「宵のうちから眠たがること」という意味で使われている。「夕まどひ」ともいう。

文脈で判断するしかない語が出てきた場合は、「て」をはさんだ語句をチェックするのが解答のポイントだ。


<「て」パターン>
「て」をはさむと、前後の主語が同一主語であり(90%以上の確率)、また内容的にも同質・同レベルのものが来る


これを肝に銘じておこう。


ここでは「宵まどひして」と「て」をはさんだ後に、「寝にける」とある。

「て」パターンから「宵まどひ」は「寝る」ことと関係があると判断して、まず選択肢(1)と(4)に絞る。

次に「寝にける」というのは「寝た」のであって、「寝ない」ではない。

(4)の「なかなか寝つかれずにいた」のとは状況的にまったく反対だ。

よって正解は(1)と判断できる。


古文の解釈では「打消的内容か、そうでないか」に気をつけながら読むことも大切だ。

また、今回の「て」パターンは大切なのでしっかり覚えておこう。

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