センター英語・第3問C
「適文挿入問題」
解法のポイント

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適文挿入問題では、いわゆる「つなぎ語句(ディスコースマーカー)」を意識することが重要です。

大学入試における問題の設問は、この「つなぎ語句」を中心に作られています。
実はこのことはセンター第3問に限った話ではなく、すべての読解問題に関して言えることなのです。


ここで、「A」と「B」という2つの文があるとします。

「つなぎ語句」は、この2文が論理的にどのようなつながりを持つかを表すために用いられます。
具体的には、接続詞接続副詞副詞句といった形になります。

「A」と「B」の2文の関係は、大きく分けて以下の4つにまとめられます。


「A」と「B」の論理的つながり

@「A」「B」
「要約・換言・具体例」

A「A」「B」
「追加・列挙・並列」

B「A」「B」
「逆接・対比・譲歩」

C「A」「B」/「A」「B」
「原因と結果」


この4つの「論理的つながり」が見分けられるかどうかが、問題を解く際のカギとなるのです。

「つなぎ語句」の学習には、センター過去問1996年〜2006年の第3問Aを用いてみてください。
これらの問題は、やりこむ価値が十分にあります。


それでは先ほどの問題を見てみましょう。


■問題■

While many of the boys said they enjoyed the use of the computer itself, the girls tended to value the computer for how it could help them do something. (   ), computers were often a means for girls, but an end for the boys.
(2003年センター本試験)

(1) In spite of this
(2) In contrast
(3) In the beginning
(4) In other words


■解答■

正解は、(4) In other words「言い換えれば」になります。

文と文の論理的前後関係から、ふさわしい「つなぎ語句」を選ぶ問題でした。
ここでの「A」と「B」の2文の関係がしっかりつかめたでしょうか?

それぞれの文の訳は次のようになります。

「A」:男の子達の多くがコンピューターを使うこと自体が楽しいと言っているのに、女の子達はコンピューターがどのように役に立つかという点で評価する傾向があった。

「B」:コンピューターは、女の子には手段であり、男の子には目的であることが多かった。


どちらの文も、同じ内容を言葉を変えて表現しています。
「A」と「B」の関係は、「=(イコール)」関係となります。

これを「言い換え表現=換言(言い換えれば)」といいます。

「換言」を表す「つなぎ語句」として、以下のものを覚えておきましょう。

in other words
namely
that is (to say)
that means


「つなぎ語句」を見極めることが、適文挿入問題を正確に解くための大事なポイントになるのです。

次回のメルマガでも、さらに「つなぎ語句」の特集をしていきましょう。

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