読解問題の解答をする際のポイント
……………………
読解問題では、「本文中」と「選択肢」とで、同じ内容を違う表現で言い換えている、ということに注意しましょう。
つまり、「同内容・異表現」を見抜くことです。
これは、分かっていそうで、実はなかなか気付かないことだと思います。
以下の3点を確認してみましょう。
◇
@本文中に具体的に書かれていることは、選択肢では抽象的(別の表現)にまとめてある。
また、本文中に抽象的に書かれていることは、選択肢では具体的に書かれている。
[ 例 ]
本文中
… doctors and nurses employ this particular way of speaking …
選択肢の解答
medical professions also speak differently to the elderly
「doctors and nurses」
⇒「medical professions」
「particular way of speaking」
⇒「speak differently」
このように言い換えられています。
[ 例 ]
本文中
… many Europeans in the Middle Ages did not know when they were born or how old they actually were …
選択肢の解答
people had only a vague idea about age
「many Europeans 〜 or how old they actually were」
⇒「only a vague idea about age」
このように具体的内容を抽象化(=「年齢に関してあいまいな概念しかなかった」)しています。
◇
A本文中にある「数字を使った表現」は、必ず別の表現で書かれる。また、その逆もある。
[ 例 ]
本文中に「50%」とあれば、選択肢では「half」や「one (out) of two」
本文中に「one year」とあれば、選択肢では「twelve months」
本文中に「seven days」とあれば、選択肢では「one week」
このように、必ず違った表現で選択肢に登場するので注意。
◇
B否定の要素があれば「全部否定」か「部分否定」を必ず確認する。
[ 例 ]
本文中に「not both」があれば、選択肢では「one of them [two]」
本文中に「not always」があれば、選択肢では「sometimes」
「部分否定」は、「not + 100%を表す語」と考えると理解しやすいかと思います。
例えば、
・not always
「いつも〜とはかぎらない」
・not both
「どちらも〜ないわけではない」
などです。
よく出る「100%を表す語」をまとめておきますので、チェックしておきましょう。
absolutely , all , altogether , both , completely , each , entire , every , quite , whole
これらの語を否定するときは、「部分否定」になるので注意が必要です。
これに対して「全部否定」は、「not + 100%ではない語」となります。
例えば、
・not either
「〜も…ない」
などです。
◇
これまで解いてきた問題や過去問などで、この3点について、再度確認してみましょう。
もちろんこれから演習をする際にも、このことを意識しながら取り組んでみてください。
……………………
センター英語で高得点を取るには、「文法」がカギを握っています。英文法を短時間で極めるなら、ちょっと宣伝になってしまいますが、僕のDVD教材『徳村英樹の英文法・必修講座』をオススメします。
この『英文法・必修講座』では、準動詞・関係詞・時制・仮定法といった、わりと苦手にしている人が多い文法事項を、徹底的に分かりやすく解説しています。
また、入試でもよく出題される文法問題の演習もたっぷり用意しました。
そこでは、単に正解がどれなのかを解説するだけでなく、不正解の選択肢がなぜ間違いなのかもしっかり解説しています。
正解・不正解の「根拠」が解るようになることで、問題に対して自信を持って正解を導き出せる力が身につきます。
DVD講座なので自宅にいながら、しかも自分のペースで僕の授業が受けられますぞ!!
□『徳村英樹の英文法・必修講座』
……………………
皆さんからの感想や質問を受け付けています。
ニックネーム・学年・志望校を添えて、コチラからどしどしメールを送ってください。
お便り待ってます!