語法問題:「to Ving」

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■問■

Taro is now devoting all his time and energy (  ) English.

この問題は少し難易度が高かったかもしれませんね。
正解は、(2) to studying です。

ここでのポイントは、「 to の後に Ving をとるもの」っていう、ややこしい奴なんです。
たとえば、
look forward to Ving
これも to の後に Ving をとるものの1つです。


問題に戻ると、
devote O[oneself] to Ving
で、「Vするのに専念する」と訳します。
この文章では、all his time and energy が目的語Oになっています。

では、なぜ to のあとにV原形ではなくVing が来るのかを考えてみましょう。


「to のあとにくる動詞の形は?」と尋ねられれば、普通はV原形と、「不定詞」を連想するかと思います。
ところが場合によっては、to の後に Ving、つまり「動名詞」がくることがあります。

違いはどこかと言うと、この場合の「to」は、不定詞のときに用いられる「to」とは異なり、単なる前置詞の「to」である、ということです。


I look forward to meeting you soon.
「私は間もなくあなたに会えるのを楽しみにしている。」

この文では to の後に meeting という動名詞が来ていますが、それはこの文における「to」が単なる前置詞の「to」だからです。

次のような文を考えると、この理屈が分かりやすくなるでしょう。

I look forward to your letter.
「私はあなたの手紙を楽しみにしている。」

to の後に your letter という名詞が来ています。
前置詞の後には、本来「名詞」が置かれます。
その場所に動詞が来る場合には、その動詞を名詞化した「動名詞」が置かれることになるわけです。


最後に、「to Ving」の形をとるものを7つ紹介しておきます。
これらは入試頻出なので、しっかり覚えてくださいね。

1.when it comes to Ving
「Vすることになると」
2.with a view to Ving
「Vする目的で」
3.what do you say to Ving
「Vしてはどうですか」
4.be used [accustomed] to Ving
「Vするのに慣れている」
5.look forward to Ving
「Vするのを楽しみにしている」
6.object to Ving
「Vするのに反対する」
7.devote oneself to Ving
「Vするのに専念する」

覚え方は、それぞれの頭文字を取って「 www.blod 」です。
ホームページのアドレスみたいに覚えてしまいましょう!

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