第36回【解答】

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【問題】

「いかでかはまゐらざらむ」を口語訳せよ。
(岩手大学)


【解答】

「いかでかはまゐらざらむ」
「どうして参上しないでいられようか、いや参上せずにはいられない(必ず参上しよう)。」
となる。

「かは 〜 ざら(打消「ず」の未然形)」の部分は、「反語+打消」の形。
「否定(反語)+ 否定(打消)= 二重否定 ≒ 強い肯定」
を表している。

反語は内容的に「否定」であることがポイントだ。
したがって、ここでは全体で「なんとしてでも参上します」という文意になる。

文末の「む」は意志と判断できるので(一人称 +「む」)、「参上せずにはいられない」あるいは「必ず参上しよう」という結論が必要になる。

前半は、副詞「いかで」が「どうして 〜(疑問 or 反語)」と訳せ、「まゐる」は「参上する」
そして先ほどの「ざらむ」につながる形で訳して、「どうして参上しないでいられようか」となるのだ。
できたかな?

ゴロゴの「いかで」「まゐる」、『古文文法ゴロゴ』の副詞「いかで」など、関連事項を必ず復習しておこう!
とにかく古文は、文法 → 単語 → 解釈
土台の「文法」なくして解釈なしだぞ!

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