第138回【解答】

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【問題】

「疑ひにや及ぶ」を口語訳せよ。
(名古屋大学)


【解答】

今回は、大学入試で頻出する「反語」の問題だ。
ここでは、「にや及ぶ」の「や」が「反語」であり、「に及ぶ」というのが「必要がある」と訳す慣用表現。
よって、正解は、
「疑う必要があるだろうか、いやそんな必要はない(疑うまでもない)」
となる。

ただ今回は文の前後関係が判断しづらいので、「疑問」で訳してもOKとする。
その場合は、
「疑う必要があるだろうか」
で正解となる。

漢文も含めて、「反語」か「疑問」かの判断を迫る問題は入試で頻出するぞ。
古文の場合、「やは」「かは」の形ならばほぼ間違いなく「反語」。
「や」「か」単独の場合は文脈判断となる。

漢文では、文末に「ン」「ンや」があったら「反語」だ。
これは『漢文ゴロゴ』でも超〜特Aゴロと紹介しているもので、「ンン〜ン、やーね反語」と覚えよう。

国公立大学二次試験も目前に迫っている。
焦る気持ちはわかるが、いまさらじたばたせず、自分の努力の成果を信じて本番で実力を出し切ることに集中しよう。
体調管理に気をつけて、試験が終わるその日まで悔いのない日々を過ごそう。
「最後に笑う者が、最もよく笑う」のだ!

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