第57回【解答】
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【問題】
「観音の賜びたるなんめり」を口語訳せよ。
(東京大学)
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【解答】
東大の問題といっても、きちんと『古文文法ゴロゴ』と『古文単語ゴロゴ』をやっていれば合格点は確実に取れる。
ここでのポイントは次の3つ。
「の」と「賜び」と「なんめり」。
どれも基本レベルの単語と文法だ。
ポイント1
格助詞「の」は、ここでは主格「〜が」。
ポイント2
「賜び」は「たぶ」の連用形。訳は「お与えになる」。
ポイント3
「なんめり」は断定「なり」の連体形「なる」の撥音便+推定「めり」なので、「であるようだ」と訳す。
「ん」が表記されず「なめり」となる場合が多い。
以上3点を押さえれば見事に正解できる。
「観音の賜びたるなんめり」
=「観音様がお与えになった(くださった)ものであるようだ」
繰り返すが、東大の問題といえども基本の積み重ねだ。
特に口語訳問題は必ず品詞分解して解答すべし。
文脈判断してうまい訳をするにしても、まずは文法的な判断を押さえた上ですべきものなのだ。
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