第86回【解答】
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【解答・解説】
実際の正解は(2)の「対句」であった。
センター漢文では、傍線部の問題を解く上で最も気をつけなければならないのが「句法(句形)」。
そしてその「句法」を除くと、
1.「指示語(指示内容)」
2.「対句」
の順でよく狙われる。
特に「修辞」という意味では「対句」がダントツに大切だ。
今回の問題は1990年の本試験で出題されたもので、全体では次のようなものだった。
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【問題】
以下の陽昼の言葉には、主としてどのような修辞が用いられているか。
夫投綸錯餌、迎而吸之者陽橋也。其為魚也、薄而不美。若存若亡若食若不食者魴也。其為魚也、博而厚味。
(1) 倒置
(2) 対句
(3) 強調
(4) 仮定
(5) 逆説
ここでは「其為魚也、薄而不美」と「其為魚也、博而厚味」とが「対句」をなしている。
「対句」は字数と構造が同じになるので気が付きやすく、一見簡単に思えるかもしれない。
しかし、センターではいろいろな形で「対句」が解答に絡んできて、意外と見落としてしまうことも多い。
傍線部が来たら、まずは「対句がないか?」と意識するようにしてほしい。
とにかく「対句は大切だ」ということを脳裏に刻み付けておこう。
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