センター国語小テスト第13回【解答】

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【解答・解説】

正解は(4)の「受身」

まず、この「れ」が助動詞「る」の未然形であることの確認をしよう。

「る」は受身・尊敬・可能・自発の4つの意味をもつ助動詞。

「る」は未然形接続だが、「ア段に接続する」と覚えたほうが実用的。
今回も四段動詞「願ふ」の未然形「願は(ア段)」に接続している。

その4つの意味の識別だが、ここでは「させ給ふ」という二重尊敬の形に接続しているので「尊敬」の意味はない(三重尊敬なんてないぞ!)。

次に「祈り願ふ」という意志的な行動は、「可能」や「自発」とは考えられない。
特に「自発」は「心情語」を伴って使われる。しかしここでは心情語がないのがポイント。

「可能」は、大半が打消語を伴って使われ、「〜できない」となるが、ここでは打消語はなく、「〜できる」と訳してみても文意が通じない。

残るは「受身」。訳してみると、「天下の人々に祈り願われて生まれなさった若宮」という文脈になり、(4)の「受身」が正解と分かる。

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