実践「ニュース小論文」第2回答案紹介
さて、それでは答案を御紹介いたしましょう。
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今回のような「食の安全」を脅かす問題は過去にも多くあった。消費者にとって、食の安全性は食品を選ぶ上での大きな基準となっている。
食の安全性を高めるために、製造業者は異物混入を感知する機械の導入や、人の目で確かめるということを入れるべきだと考える。また、消費者は信頼できる会社の商品かを確認してから買うことで「食の安全」を確保できると考える。
(Nさん/169字)
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- 169字しか書いていない / 不要な段落分けをしている ⇒ 点数としては零点。
- 内容および構成面は大変良く出来ている。特に「一般化」 ⇒ 「解決策」の流れが絶妙である。
- ただし、解決策の「異物混入を感知する機械の導入」という点は今ひとつ。なぜならば、それは既に実施されていることであるからだ。ここは「機械の精度を高めるための技術開発を急ぐ。そのための投資を促す」という内容が好ましいだろう。
今回のように異物混入が認められる事例は過去多くあった。このように『食の安全』が脅やかされる事例は工場においてのミスが原因であることが多い。これを改善するために、工場の定期な点検を増やすべきだと考える。今回の事例のような機械の破損といったトラブルを防ぐには、点検の頻度を増やし、欠陥商品が出回らないようチェックするしかない。商品は、利用者が怪我をする前にしっかりと確認されることが大切だと思われる。
(Sさん/198字)
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- 200字いっぱい書かれており、字数としては理想的である。
- 異物混入による問題点を明記して欲しい。例えば第一文と第二文の間に、以下のような文言を入れるのである。「これは市民の日常を非日常化する極めて危険な事例であり、公益を損なうものだ。」増加した文字分は、後で調整する。例えば「今回の事例のような機械の破損といったトラブルを防ぐには、点検の頻度を増やし、欠陥商品が出回らないようチェックするしかない。」はその前の文と重なっているのでカットもしくは短く編集しても構わないと思われる。
- 「工場の定期な点検」 ⇒ 「工場の定期的な点検」
- 定期的な点検を増やす、つまり点検の頻度を増やす、という点は評価できるが、それに伴うコスト面に意識が向いていない。従って「点検頻度を増加させるための産業ロボット技術の開発を促す」という文言を入れてはどうだろうか。このような『ドラえもんのポケット的発想』で、解決策に説得力を持たせるのである。
- 全体的にまずまずの答案である。 ⇒ 60%
以上、講評を終わります。取り上げさせて頂いた皆様、御協力ありがとうございました。
このように他者の添削事例を見ることは、大変勉強になります。
さらに、「小論文の超人」である私から無料で直々に添削を受けることが出来る、というハイ・リターンを考えると、答案を提出することに大きなメリットがある、と実感できることでしょう。
皆様、是非とも奮って答案を御提出下さい。
お待ち申し上げております。
実践「ニュース小論文」第4回課題
今回の出題は「受験指南」にしました。このページを終了して「日めくりゴロゴ」から「受験指南」をご覧ください。
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